今までに訪ね歩いた場所についての備忘録。
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夜桜には特別な雰囲気が漂うものだが、大阪の造幣局の夜桜は特に濃厚な気配に満ちている。


九州から東北へと駆け登る染井吉野(ソメイヨシノ)の桜前線。
亜熱帯に属する沖縄ではカンヒザクラが、冷帯(亜寒帯)に属する北海道ではオオヤマザクラが染井吉野の代わりを務める。

古くからサクラが愛でられてきた日本。平安時代には匂い立つような野生種のヤマザクラが、明治以降は園芸品種のソメイヨシノが広く楽しまれてきた。

華やかなソメイヨシノや上品なヤマザクラも捨てがたいが、古くから園芸が盛んだった日本には多くの品種が存在する。

沢山の品種を一度に見る場所は少ないが、大阪の造幣局はその数少ない場所のひとつ。大川(旧淀川)沿いに植えられたソメイヨシノが一息つく頃、造幣局のサクラが最盛期を迎える。


多くの花弁が重なり合い、花の重みのためか大きく湾曲した枝姿は妖しささえ感じさせる。楊貴妃(ヨウキヒ)、麒麟(キリン)、普賢象(フゲンゾウ)といった厳めしい名前も重厚さを演出するようだ。

サクラは儚く甘い夢のようなものだけではない。古くから多くの人の努力によって伝えられている様々な雰囲気のサクラを、もっと色々な場所で楽しむことができたらと思う。

関東では多摩森林科学園に、北海道では松前町桜見本園に多くのサクラの品種が集められているので、一度その雰囲気を味わってみてはどうだろうか。




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