今までに訪ね歩いた場所についての備忘録。
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街から遠く離れた古い日本家屋で日付が変わる頃、眠りにつくためにテレビを消して二階へ上がる。
網戸に開け放された窓からは涼しい風、そして圧倒的な虫の声に驚いた。

「虫の声」=「秋の夜の寂しげな音」

街中でも聴くことができるコオロギ(ツヅレサセコオロギ)のか細い声や、ホームセンターで鳴くスズムシの声を聴きなれていると、虫の音を女性的な儚いイメージで捉えてしまう。

しかし、ここで聴こえる重奏はどうだろう。

力強く鳴き続けるクツワムシをベースに幾十の音が重複して、空気に生命力があふれかえるようだ。
「ガチャガチャ」と表現されるクツワムシの音は、童謡で歌われるほど呑気な音ではない。凄まじい勢いで打たれる打楽器を想わせる。

虫の音を愛した小泉八雲・ラフカディオ・ハーンは鳴く虫を
「大地の美しいさけび※」
と表現しているが、彼が聴いたのもこのような重奏音だったに違いない。


※ 『新編 日本の面影』 ラフカディオ・ハーン著 池田雅之訳


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