今までに訪ね歩いた場所についての備忘録。
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世界で唯一、神ではなく人間が国土を創り上げたと言われるオランダ。そんなオランダにも神が創った土地がある。

オランダ中部に広がるホーへ・フェルヴェ国立公園は砂丘のような荒野、深い森など、干拓した平原が広がるオランダでは珍しい起伏のある風景が5500haにわたって広がる、オランダで最大かつ最古の国立公園だ。

その自然に寄り添うように、クレーラー・ミューラー美術館はたたずんでいる。

ゴッホの収蔵で有名な美術館で、アムステルダムのゴッホ美術館に並ぶコレクションを誇る。
日本の教科書にも登場する絵が数多く飾られ、その絵の前に立つと懐かしいような不思議な気持ちになる。
美術館は新館と旧館に分かれており、ゴッホの絵は旧館に、現代美術が新館に展示されている。旧館はレンガで造られ、内部を白い壁に守られた柔らかな印象、新館はガラスがふんだんに用いられ、森と一体化した光と影が交錯する建築だ。

しかし、この美術館を訪れて最も印象的なのは屋外空間だろう。

照明計画に不満の残る旧館内部とは違い、明るい日差しで照らされた外部は、森と芝生が組み合わされた庭に彫刻が点在していて、爽やかな気持ちで美術を鑑賞できる。
訪れた五月にはシャクナゲの花が満開で、その艶やかな花、森の風に含まれる松ヤニの甘い香り、嘘のように澄んだ鳥の声など視覚だけではない、様々な体験ができた。

視覚障害を持つ人たちが彫刻を手で触って鑑賞する、というプログラムが行われていたのは、そんな環境もあってだろうか。

美術館の外の国立公園は貸自転車によってサイクリングが楽しめるようになっており、美術館の前にもシンプルで美しい自転車置場が整備されている。

オランダは世界でも有数の自転車王国で、首都のアムステルダムにも立派な自転車専用道路が設けられているが、環境への負担がすくないこの交通システムは、日本でももっと検討されてよいものではないかと思う。

車やバイクとは違い、土地の起伏を身体で直接感じる乗り物。
険しい坂道は無理でも、平野部に広がる都市やその側を流れる大河沿いなどを気持ちの良い空間で繋ぐことは可能ではないか。
自転車道のネットワークは、視覚とは違う自然の体感方法、車のスピードとは違う生活時間の流れを産み出す可能性を秘めている。



 
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