今までに訪ね歩いた場所についての備忘録。
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永く平和の続いた江戸時代には様々な植物が園芸植物として栽培され、数多くの品種が作られた。
アサガオもその一つで、栽培されていく中で複雑な変化を遂げ、現在に伝えられている。

アサガオと言えば小学校の理科の授業で育てられる植物で、一般的にはラッパ型の花のイメージだろう。

だが江戸時代に作られた品種群はそのイメージからはほど遠く、花びらが八重になったもの、細く糸状になったもの、風車のようになったものなど、非常に変化に富んでいる。複雑に変化した花はオシベとメシベが無くなっていてタネが出来ない品種も多い。

タネが出来ず、冬には枯れてしまうアサガオ。その不思議な花を見るためには、変化を産み出す親アサガオを探し出して毎年タネを蒔き直す。親となるアサガオを探し出してタネを蒔いても、すべての苗が変化のある花を咲かせるわけではない。複雑に交配された品種には蒔いたタネの内 1/16、1/64、また更に少ない確立でしか現れない花もある。

複雑な品種を毎年咲かせるには、毎年膨大な数の苗を育て続けなければならない。太平の世が終わり、その後に迎えた激動の時代を考えると、これらの品種が今に伝えられているのは奇跡とも言えるだろう。

終戦記念日が近付く頃に花の盛りを迎えるアサガオ。その儚げな花を見ていると、平和な時代が産み出すものの豊かさを感じたりもする。

(写真上)
右の写真の八重咲き(牡丹咲き)の花は、写真左の一重の花のタネから1/4の確立で出現する。植物事務所COCA-Zで育てたもの。

(写真下)
七月下旬から八月上旬にかけて全国で開かれる朝顔展。明治時代には各地で大輪朝顔の様々な仕立て方(育て方)が考え出されて現在に継承されている。写真は京都での展覧会。京都では一つの株から一度に数多くの花を咲かせる「数咲きづくり」と呼ばれる仕立て方が考案された。


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