今までに訪ね歩いた場所についての備忘録。
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「大理石の夢」という別称でも知られる建造物。

ギリシャやローマの神殿、ミケランジェロやベルニーニの彫刻など、世界には大理石で作られた魅力的な造形物が多く知られるが、これほどまでに力強い造形と繊細な装飾性を兼ね備えたものを知らない。


アーグラの街の喧騒を越えて大きな赤い石造りの門をくぐると、白く王冠のようなドームを載せた姿が目の前に現れる。

静かな園内に設えられた水路に沿って歩き、建物に近付いていくと印象的なシルエットは何時の間にか消え去り、壁面や基壇に施された装飾に目を奪われる。細部にまでわたって作られた繊細な象嵌や浮彫に、ただただ溜息をつくのみだ。

装飾的に施された文字、軽やかなラインを見せるアラベスク文様、大理石で造られた透かし彫りの欄間。

余白を活かすといわれる日本の文化と同じく、「間」を意識した構成が心地よい。即興性が強い日本の感覚とは違って、より構築的に作られた雰囲気を醸し出している。


近年、タージマハルの周辺は大気汚染による大理石の汚れを警戒して、車両通行が禁止になっていると聞く。この地を訪れてから十数年が経つが、この白い墓廟は今も美しい夢を紡ぎ出しているだろうか。


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